生活笑百科

Review ~ 読書&視聴 ~

海外赴任中に日本のテレビを見るのか?見るとすればどのように見るのか?というのは海外駐在をする上で意外と難題だったりする。最近はテレビをアンテナではなくインターネットにつなぐというのがほぼ常識的になっており、更にインターネット上でVOD(Video on Demand)のサービスが幅広く展開されているので、以前よりは格段にハードルは低い。そうしたサービスも著作権の問題なのか日本国内以外では、ストリーミング再生ができない場合が多いが、VPN(Vertual Private Network)のサービスを利用したり、日本の自宅を経由するなどしてあたかも日本で見ているかのようにすれば、日本と同じ環境で視聴できる。

チリにいるときは、日本のNHK World Premiumを見ることができるケーブルサービスに加入していた。 NHK Worldは海外のケーブルテレビでも見られることが多いが、海外向けの情報発信で基本は英語である。NHK World Premiumは、NHKの総合、Eテレ等の番組を日本語のまま放送しており、4年間のチリ生活でも日本の情報収集に役立っていた。そんな生活をしていると、休日に放送されるNHKの番組を毎週見てしまう。最もよく見ていたのが『のど自慢』と『生活笑百科』である。

1985年4月から放送が開始された『バラエティー 生活笑百科』は今年8月に他界された笑福亭仁鶴が永らく司会をしていたが、2017年頃から番組を休むようになり、代わって桂南光が『相談室CEO』として司会を務めるようになった。番組は、漫才師や漫談家などが持ち込む相続や譲渡といった法律が絡む生活の相談事に、相談員と言われるゲストが意見を述べ、弁護士が正解を述べるという構成で進む。相談員のコメントはあらかじめ決められたセリフを読んでいるのが明らかで、ゲストはちらりちらりと手元に視線を落として自分のセリフを確認しながら、ボケたり、突っ込んだりといった役回りをこなしている。ひどい時はずっと下を見たままセリフを読むゲストなどもおり、こうしたやり取りは最初違和感がある。 しかし慣れてくるとそれはそれで『味』として楽しむ事ができる。

バラエティー生活笑百科
暮らしの中のトラブルを笑いの中で解決していきます。時代の変化に即した相談を漫才で取り上げ、多彩なキャラクターの相談員と豪華なゲストがそれぞれの立場からの考え方を、面白おかしく展開。法律的なものの考え方や法律の最新情報をお伝えします。

そんな『バラエティー生活笑百科』が来年3月で打ち切りになるという。寂しい限りである。

そういえばチリでのケーブルテレビとインターネットのサービスは、たびたび回線トラブルでテレビが見られず、インターネットもつながらないという事態に陥り、どこぞかで回線が切れてしまったとのことで修復に1週間程度かかったこともあった。少し長目の休みの前などは、サービスが切れてしまわないかとはらはらしながら過ごしていたのを思い出す。

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