急性肺炎

金曜日の夜から突然の背中、みぞおち、脇腹に痛みがはしり、息を深く吸い込むと胸をぐっと押されるような圧迫感があり、かなり普通ではない状況。日曜日から出張を予定しているので、土曜日には病院に行くことにした。症状をネットで検索してみると、胆石や急性膵炎に近いので、近くの消化器系の病院へ電話をかけてみると、診察はできるが予約が多く入っているので時間はかかると言われた。ほぼ診察開始時間に入り込めたので、診察までそれほど時間はかからなかったが、医師は私の症状の訴えに首をかしげながらCTを取ろうと勧めてくれた。

CTの撮影と画像処理が終わり、再び診察室に入ると、医師は「結論から言いますと。。。」と切り込んだ。画像をくりくりとめくり右の肺の下部にべったりと炎症が起きていると指摘してくれた。このクリニックは呼吸器の専門ではないのでこれ以上の診察はできず、今後のことを考えると大きめの総合病院に行ったほうが良いというので、板橋帝京大医学部付属病院を紹介してもらった。ところが、当の病院に電話をして予約を取ろうとしたら最速で6月4日(土)の診察だという。

病院を出ると雨も降り出し、6月4日まで放置してはおけないのではないかと、じくじくとした不安感に包まれた。そのため、以前に禁煙外来でお世話になった近くにある呼吸器系のクリニックに午前中の閉院時間ギリギリにダメ元で電話したところ、診察できるかどうか医師と相談してみるとのこと。そしてありがたいことに、午後の発熱外来の後なら診察してくれるとのこと。いそいそとクリニックに行くと血液検査、尿検査、レントゲン撮影に加え「念の為」とPCR検査も行った。PCRは無事陰性だったが、血液検査の結果炎症がかなり重度であるとのこと。治療として投薬で済む場合もあるが、入院施設のある病院で見てもらったほうが良いということで、例の板橋帝京大医学部附属病院に医師自ら電話してくださった。電話の結果、空き病床があるということで、そのままタクシーで件の病院のERへ直行した。熱はなかったのだが「肺疾患」ということで「ER発熱外来」という恐ろしい入り口を通されることになった。

診察室にはいるとストレッチャーに横になるように言われ、若い女医さんと看護婦さん2名が入ってきてモニター用の管に繋がれたりしたのだが、時間外ということもあり採血や点滴の針を刺してくれるのは一年目の新人看護婦さんだった。採血を2箇所からしなければということで、一箇所は普通に腕からなのだが、もう一箇所は鼠径部からの採血が必要だという。鼠径部というのは足の付根の部位で大腿動脈という太い血管が走っており、そこから採血をするらしい。ズボンを脱ぐと、パンツも下ろすように言われ、うら若き乙女たちの前でおずおずとパンツを下ろす羽目になった。しかしこの鼠径部からの採血というのはどうやら難しいらしく、一年目の看護婦さんは針を刺したままなかなか血管を探り当てられない。どうにもならず一旦針を抜いて仕切り直しというタイミングで、当直医(男性)が入ってきた。ここで、医師の前でモタモタしているところ見せては可哀想だと思ったのか、一年目の看護師さんから女医さんにバトンタッチして今度は一発で血管にヒット。針の刺し方のコツなどは人によって好き好きがあるらしく、当直医や女医さんやら看護婦さんやらが、「先生はどっち派ですが?」「僕はこっち派だな」などと人の股間の前ではしゃいでいた。

当直医から、一週間程度の入院になるかもしれないですがご家族はびっくりしちゃいますかね?といわれたなので、驚くかもしれないが覚悟もしていると思うと答えた。そうですか、入院が決まったら後で連絡しますねと言いながら医師は出ていった。本人ではなく、医師から直接入院の連絡が入ったら相当動揺するのではないかと思いながら、うとうとしていると当直医もどってきて血液検査の結果でみる炎症度合いの数値的には一週間程度の入院が必要にも見えるが、投薬でも行けそうだがどちらにするかと聞かれた。一週間程度の入院になるかもと言われていたので、覚悟はしていたが自宅で過ごせるならそれに越したことはないので、投薬治療を希望した。生活面では、新たな菌が入らないよう人混みは避けたほうが良いが、テレワークなどは全く問題ないとのこと。人に感染させる恐れもないとのことなので、比較的普通の生活ができそうだが、運動は酸素の必要量が増えるのでしばらくは避けたほうが良いとのこと。しばらくは大人しくしている必要がある。

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