バレンタインデー

EAT

バレンタインデーに妻がベルンのミルフィーユを買ってきてくれた。私はこのベルンのミルフィーユが菓子の中で最強だと思っている。三層のさくさくとした歯ごたえのパイ生地にチョコレートのコーティングがしてあり、冷蔵庫で冷やすと表面のチョコレートもパリッとしてまた違ったおいしさが味わえる。

バレンタインデーという響きは、チョコレートの甘さのようなものではなく、なにかもっと酸味の強い思い出とつながっている。最も中学、高校と男子校だったので、バレンタインデーなるものは妹や母親といった家族から何かを頂いたり、父が会社から何やら頂き物を持って帰ってくる日というのが大方の記憶である。私自身が会社に入るころにはいわゆる『義理チョコ』が下火になっており、チョコレートを頂くのはもっぱら飲み屋のお土産という感じであった。

唯一、小学生時代のバレンタインデーが『チョコレート=女子からの告白』という設定の中で、妄想と失望にうつつを抜かしていた。

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