宮本浩次 縦横無尽 完結編

6月12日は『宮本浩次』の誕生日で、2019年にソロ活動を開始してから毎年バースデー・ライブを行っている。2020年はコロナの影響で自身の作業場であるプライベートスタジオからの配信となったが、今年は代々木体育館で6月11日前夜祭と6月12日の2日間、『縦横無尽』全国ツアーの完結編としてのライブ開催となった。

『宮本浩次』のライブを鑑賞するのは今年2月の『東京国際フォーラム』で開催された『縦横無尽』ツアーから2回めとなる。

開園45分前に代々木体育館にほど近い原宿駅に到着すると、まだ体育館が見えてもいないのに駅前から人の渋滞が起きている。これはコンサート会場に行くための列なのかと訝りながらもノロノロと進む列に加わると、どうやらみな同じような疑念を抱ているようだ。渋滞の先には横断歩道が見えている。原宿方面から代々木体育館にゆくにはこの横断歩道をわたらねばならず、そこがボトルネックとなって人流が滞っているのがわかった。横断歩道を渡ると後は比較的スムーズに入場することができた。

代々木体育館の会場席は、競技エリアに椅子を並べたアリーナ席、スタジアムの1階席、2階席の三層構造となっている。巨大なバックスクリーンのあるメインステージは渋谷側にあり、正面中央にはアリーナ席の中心に位置する円形のセンターステージに繋がるランウェイが伸びている。今回の座席は北側スタジアム1階席の前から4列目で、センターステージから左手を向くとほぼ正面に見えるような位置であった。

開演前からうっすらとスモークで曇った会場の証明が落ち、いよいよコンサートが開始となった。オープニングは『光の世界』。会場中央のセンターステージの下から突然せり上がってのスタートとなり、ちょっと驚いた。『宮本浩次』は感極まった様子で声がやや詰まった感じだったのだが、アンコールでこのときの映像がスクリーン写し出され、かれは実際に涙を流していた。二曲目『夜明けのうた』では早くも隣の観客が立ち上がったので、釣られるようにスタンディングとなった。

『Stranger』、『異邦人』『君にあいたい〜Dance with you〜』と続き、『え〜』と喋りながらメインステージからセンターステージに向かいMCが始まるのかと思いきや『とくに喋ること考えていなかった』などとつぶやきながら昭和の名曲シリーズに突入『あなた』『化粧』『春なのに』と続き、『Shining』では、センター舞台の上でスモークとともに一旦姿を消した。

再び登場したときは、それまでの白いシャツがら赤いシャツに着替え『獣ゆく細道』『ロマンス』から、大量の花びらが舞い散る中で熱唱する『冬の花』へと続いた。そして感謝を込めて歌われたのがエレカシの名曲『悲しみの果て』。『Sha la la la』、『浮世小路のBlues』を歌って第一部終了。

圧倒的な声量と、熱量に包まれ興奮しながらも、昼間にブルガリアン・スクワットでいじめた太ももが悲鳴を上げているので一旦着席。

第二部は『Passion』で始まり、『ガストロンジャー』、『風に吹かれて』『今宵の月のように』をしてメンバー紹介の『あなたのやさしさを俺は何にたとえよう』とエレカシの楽曲が続いた。メンバー紹介では、ギターの名人『名越由貴夫』のギター合わせて宮本浩次が歌ったたり、ドラムスの日本代表『玉田豊夢』がスティックを投げ出し素手で演奏を初めたりと見どころが多かった。

『この道の先』『十六夜の月』の後は『Rain〜愛だけを信じて』で、センターステージの上から雨が降る演出。『宮本浩次』はずぶ濡れになりながら熱唱し、『濡れました』とコメントし、そのまま『P.S. I love You』を歌って第二部終了。

アンコールで再び舞台に上がると『Just Do It』、前回歌詞を忘れそうになった『東京協奏曲』、『昇る太陽』を歌い、エンディングはすべての人にエールを送る曲『ハレルヤ』で締めくくりとなった。

2時間45分にも及ぶステージを通じ、MCはほどんどなかったものの、凄まじいエネルギーと集中力、歌唱力を満喫することができた。

コンサート終了後は代々木の『古土里』で妻と二人で焼肉コースを堪能。お腹も満腹となり家路へとついた。

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