ボイトレと表情筋

肺炎になってから二週間たち、ようやく普通の生活ができるまでに回復してきた。多少不安はあったが、一ヶ月ぶりにボイトレのクラスに行ってみた。トレーナーの先生にこの二週間の病状を伝えると『無理のない範囲でやってみましょう』ということになり、最初は低音のハミングから初めて様子を見ることに。音の出し方、喉の使い方は低音も高音も紙一重だという。どちらも喉を開きながら空気を送り出すことが重要で、喉を閉めてしまったり、空気が足りなくなったりすると声がでなくなってしまう。

タングトリルをやってみると、案外に高音まで出せることに気がついた。トレーナーの方も気がついてどんどん音階を上げてゆき、結局いつもと同じ音程まで出すことになった。

高い音を出すときはついつい体が伸びて、上を向いてしまいがちだが、高音をだすときは『顎を引いて上顎を引き上げる感じで口内のスペースを大きくとり、かかとでしっかり床を押し、どっしりと構える』と、ほぼほぼつま先立ちでマエノメリになり、顎の上がった私をみてトレーナーがアドバイスをくれた。

そんなアドバイスを聞いた後で『夜明けのうた』を歌ってみると、寧ろ前回まできつかった部分も、裏声ではあるがすこし楽に出せるようになっている。ただ、高音で少し引っかかるところがある。するとトレーナーは、高音を出すときは『上唇を引き上げ、眉と眉の間を開く感じで表情筋を使いましょう』とアドバイスをくれた。一生懸命声を出そうとして力んでしまうと、眉根を寄せたり、口がすぼまったりしてしまい、喉も閉じてしまう。意識して表情筋を使うことでこうした緊張を避けることができるとのこと。やはり、ボイトレは筋トレと通じている。

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